菅原賢二設計スタジオ

CONCEPT

CONCEPT / コンセプト

■コンセプト1

建築は空間を提供します。またその建築には多くの機能が要求されます。
住宅では、安全で心地よく住まう機能、事務所ビルであれば
楽しく仕事ができ疲労を減らす機能など、それぞれの建築には、
それぞれの大切な機能が要求されます。

建築家の役割とは何でしょう。
同じ面積で同じ工事費で建った2つの建築があるとします。
その建築には当然ながら何らかの機能が要求されています。
どちらの建築も要求されている機能は一応充足されているとします。
では、何が違うのでしょう、それは非常に明瞭です。
出来上がった建築は明白にそのことを物語ってくれるでしょう。
空間の豊かさやクゥオリティーの違いを。
その違いを作りだすのが建築家の役割だと考えます。

■コンセプト2

街には多くの建築が建っています。
住宅や商店、公共建築などいろいろな機能を持った様々な建築があり、
それぞれが形態や色など自由に個性を競い合っています。
個性を殺す必要はありませんが、建築の集合体としての街がそれなりの
魅力をもちえる空間になるためには、各設計者がその建築が及ぼす
パブリック空間への影響を考慮して設計しなくてはならないと考えます。
私たちは、建築相互の関係は勿論、道路などのパブリックな空間との
関係性もしっかりと把握して、結果として少しでも魅力ある美しい
洗練された街づくりに貢献できるように努力してまいりたいと
考えています。

■コンセプト3

光・風・水・緑など、建築はその土地の自然の力を最大限に
活用することがとても大事です。
立体の美しさは太陽による光と影を必要としますし、
開口部の配置を工夫すれば、自然に空気の循環がなされます。
屋上植栽や壁面緑化は断熱効果があるだけではなく、
街のヒートアイランド現象を低減できます。
省エネルギー対策や住み心地の改善には、
電気や機械の設備機器に頼る前に、
建築空間の構成の工夫や、地下室の利用、
開口部や植栽の配置操作や天然材料や水の利用などを活用して、
自然から多くの解決方法を学ばなければなりません。

私たちの事務所では建設、電気、機械設備等の最新の技術を設計に
取り入れますが、その前にできる限り安価で無理のない自然の力を
活用したいと考えています。