RC建築のような大きな窓を設けた木造の家! (1)
中庭と白い箱の家
東京都世田谷区
中庭を中心にコの字型の平面を採用している。その中庭に向かって大きな開口を設け階段室、食堂、居間、キッチンから中庭の植栽の緑が楽しめるようになっている。
特に大きな居間の開口は、木造のトラス梁の活用によって可能にしている。
〇自然と憩うプライベート空間の創出
垣根と建屋で囲まれた中庭と裏庭を利用し、都会とは思えない緑に囲まれたプライベート空間を創出した。窓の位置、高さなどの工夫で、隣地からの視線を遮り私的空間を守りながら、
植栽の緑と空の変化を楽しめる自然を感じられる家とした。
〇空間の広がりと環境
アンティークガラスで居間と食堂を間仕切りして視覚的な広がりを持たせた。窓際の冷、暖気を考慮して床暖房と併用して窓際床吹き出しの空調を採用した。風速も緩やかで空調機の存在を忘れる静けさである。
居間・食堂の床上の横長の窓や、天井際のハイサイドライトは隣地の視線を遮りながら、植栽の緑や空の変化など季節の変化を楽しめるように設定した。
ピアニストである奥様のために、完全防音のピアノ室をもうけた。リーズナブルな工事費で施工するため、防音専門会社に依頼せずに設計した。
〇建物概要
主用途 :専用住宅
家族構成 :夫婦2人
工事種別 :新築
構造・規模:木造、地上2階
敷地面積 :205.55㎡(62.17坪)
建築面積 :82.07㎡(24.82坪)
延べ面積 :159.59㎡(48.27坪)
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RC建築のような大きな窓を設けた木造の家! (2)
佐島の丘の家
神奈川県横須賀市
大阪で長く住んでいらしたご夫婦が、三浦半島の佐島の丘という分譲地を大変気に入られて、家を建てることになりました。その理由は、敷地が丘の上にあり海を見下ろす絶景と、海からの爽やかな風を楽しむことができるからです。その絶景を屋内外で楽しむために大きな窓と雨に濡れない大きなバルコニーが必要でした。三浦半島は温暖な気候ですが、丘の上なので台風時などはとても強い風が吹きます。風に負けないしっかりした骨組みの家が必要です。普通木造は、壁が多いほど骨組みがしっかりします。また二階建ての木造住宅は、高度な構造設計がなくても建てることができます。でもせっかくの絶景を楽しむためには、大きな開口と大きな庇の付いたバルコニーが必要でした。そこで構造設計家と詳細な打ち合わせをして、大きな開口と大きく張り出した庇を持つバルコニーを設けても大丈夫な骨組みを考えました。また、道路側からも階段室上部の連続した長い横長の窓を見ると一般の家との違いを感じることができます。木造でも工夫した設計でRC造に負けない空間を創造できます。
〇建物概要
所在地:神奈川県横須賀市
主用途:専用住宅
家族構成:夫婦2人
工事種別:新築
構造・規模:木造、地上2階
敷地面積:209.36 m²(63.33 坪)
建築面積:83.64 m²(25.29 坪)
延べ面積:149.86 m²(45.33 坪)
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